TOP > 趣味で日々の息抜き > 日本以外全部沈没? いやいや「日本沈没」でしょ!?|本当にあるパロディ「日本以外全部沈没」について調べてみた
ドラマ「日本沈没-希望のひと-」が毎週日曜21:00~絶賛放映中ですね。
原作は小松左京さんの「日本沈没」だそうで、漫画化もされてます。
筆者はこんなことを考えました。
日本沈没はマンガとか映画で見たことあるけど、
日本以外が沈没するパロディがあったら面白いかも
そんなことを考えてたら、本当にありました・・・
小松左京の「日本沈没」を読んで面白かったので、世界で日本だけが沈没しないパニック小説を書いたらウケるんじゃないかと思ったら既に存在してたし、じゃあ、日本の隆起が止まらなくなるのがいいかと思ったら既に誰かが書いていた。人間が思いつくことはたいてい誰かが書いてるのをSFに知らされた。
— ナスカの痴情ェ (@synfunk)October 10, 2021
タイトルは「日本以外全部沈没」
筒井康隆さんの小説です。
そして、しっかり映画化もされてます。
手元にあるんですよね。日本以外全部沈没。https://t.co/1P3a307KbUpic.twitter.com/kjqpsYdW3k
— けめばる(献血大好きメンヘラさーばる) (@kemeval)October 11, 2021
こうなると天邪鬼な筆者としては、このパロディ作品の方が気になってきます。
一体どんなあらすじなんだろう?
今回は「日本沈没」ではなく「日本以外全部沈没」のあらすじを追ってみたいと思います。
ことは2011年、原因不明の天変地異でアメリカ大陸が一週間で海に沈むところから始まります。
2011年、原因不明の大規模な天変地異が起こりアメリカ大陸がわずか一週間で海に沈んだ。そして、その一週間後には中国大陸が、さらにはユーラシア大陸、アフリカ大陸が次々に沈没、数週間後には日本以外のすべての陸地が沈没してしまう。小さな日本列島に、世界中の難民が押し寄せる。日本に避難してきた各国要人は合衆国大統領でさえ日本の首相の言いなりにならざるを得ず、やがて日本人は特権階級としての地位を享受し始めるのだが…。
その後、中国大陸が沈み、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸まで沈んでしまい、日本列島だけが残ります。
この物語の主人公「おれ」は、アメリカ人の妻キャサリンと仲睦まじく過ごしてきたのに、移民がなだれ込んでくることにより夫婦仲もだんだん険悪なものになりました。
というのも、世界中から避難民が集まることで信じられない光景が・・・!
・日本の人口は5倍に増える
・為替がめちゃくちゃになり、1ドル=5銭になる
・海外にいたセレブが極貧になる
・外国人女性がメイドや愛玩用に扱われる
・食料自給率が低下して、肉が食べられなくなる
・捕鯨禁止を訴える国が無くなり、鯨肉が安くなる
・英会話学校が倒産して、日本語学校が繁盛する
・外国人犯罪が多発する
・日本語が解らない、または日本の文化に馴染まない人は国外(というか海上)に追放される
・各国首脳が日本の首相に媚びへつらう
・おにぎり1個で仲間を売る外国人が増える
・うまい棒が1本10万円する
うまい棒1本10万円の世界線か・・・
想像が付かないな・・・
そんな中、主人公の「おれ」は外国人蔑視を強めていきます。
主人公「おれ」
外国人は日本から出ていけ!
妻キャサリン
いや、外国人の移民を受け入れるべきよ!
キャサリンは「おれ」に対する愛情が冷めていきます。
その後キャサリンは、落ちぶれたハリウッドスターと一緒に国外追放(海に放り出される)を選びます。
日本国内が混沌とする中、北の某国の独裁者が率いる特殊部隊は、日本を乗っ取ろうとテロを起こします。
しかし、そんな中で大陸の沈没を分析した博士は
日本は沈む!
と予言します。
・・・なんだか身も蓋もないストーリーですね。
この物語はギャグ要素も多く、単に読むだけでも楽しめるのですが、見方を変えると移民問題を扱っているのではないかという声も。
・治安が悪化する
・格差が拡大する
・外国人差別が増え、排斥運動まで出てくる
正直、作者の筒井氏がどこまで計算して書かれたのかは不明ですが、作品自体は本気でバカな、くだらない、アホくさい、そしてブラックユーモアあふれるストーリーに仕上がっています。
皆さんも時間があったら読んでみてはいかがでしょうか。良い暇つぶしになるかもしれませんよ!
茨城県出身。学生時代はビッグバンドジャズに没頭し、紆余曲折な時期を過ごす。
新卒で食品容器メーカーに就職し、現在開発職のお仕事をしています。
好きなものは音楽と街歩き。
読者にとって役に立つ情報を発信できたらと思います。