ドッグフードを徹底的に調査・比較しています!
わんちゃんも歳を重ねてくると、散歩の量も減ってきて、ご飯を食べる量も段々と減ってきます。
ずっと一緒にいたいからこそ、少しでも栄養のあるご飯を食べてもらいたいですよね。
かねちん
ただし成犬の時と比べると、シニア犬のフード選びは慎重にならざるを得ません。
しかしドッグフードに関して色々な意見が錯綜していて、混乱をしてしてしまいます。
さらにドッグフードを選んだとしても、ちゃんと食べてくれないケースもあります。
かねちん
そんなのを聞いてしまうと、いつまでたっても選べなくなってしまいます。
銀ちゃんには根負け。。
— ミモタン (@su75198705)May 16, 2020
シニアフードに替えたくても
いつものフードに少し混ぜただけで2〜3日平気で食べない。
ラムや魚系は勿論、馬肉もダメ。←おやつも。
チキンは抵抗なく口にするんだけど。
ドッグフードはこれって決めたら揺るがない(笑)
今まで買っていたドッグフードが生産終了してしまい、ドッグフード難民です。どれがいいのやら…調べれば調べるほどわからなくなります。大型犬なのでたくさん食べるからコスパは超重要。シニアかつアレルギー体質なので原料もある程度は選びたい。
— いもこ (@Hoshizora2010S)March 7, 2015
いや、手づくりが1番なのはわかってるんだけど
かねちん
シニア用のドッグフードついて今回も知人でブリーダーの時夫さんにお話をお伺いしました!
かねちん
プライベートでも多頭飼いはすごいですよね!
時夫さん
散歩がとにかく大変です!一日に4回もわんちゃんと散歩に行きますし、いじける子もいて。
かねちん
それは大変ですね。。
かねちん
シニア用のドッグフードも色々と調べているんですか?
時夫さん
そうですね。みんな食欲や運動量も違うし、同じ栄養素が必要とは限らないので。
かねちん
そういう時はどういう視点で判断しているんですか?
時夫さん
私はシニア用ドッグフード選びのポイントを3つ設けています。
かねちん
3つ!それは何ですか!?
時夫さん
選ぶときだけでなく、その後のフォローも重要なので、併せて紹介します。
このページの目次
そもそもの話として、成犬用のドッグフードからシニア用に変える必要があるとよく言われますが、何が違うのでしょうか。
かねちん
なんで替える必要があるんでしょうか?
時夫さん
シニア犬は徐々にご飯を食べられる量が減っていくので、”質”が求められます。
【シニア用ドッグフードの特徴】
かねちん
カラダの衰えに配慮しているんですね!
時夫さん
そうなんです!カラダの機能低下のためなんです。
次第に腎臓や肝臓の機能が衰えたことで、消化機能が衰えていき、シニア用ドッグフードはたんぱく質が抑えられているフードが多いです。
また運動量や基礎代謝が落ちてくるため、適正体重を維持するために脂質を低く抑えています。
歯茎やアゴの力が弱っているわんちゃんが多いため、ドッグフードの粒の柔らかさや硬さを調整しています。
シニア用のドッグフードを選ぶ際には、注目して欲しいポイントがあります。
シニア犬は消化機能や運動量の低下もあるため、わんちゃんの健康状態を把握したうえで判断する必要があります。
時夫さん
注目するべきなのは、たんぱく質と脂質です!
粗繊維や炭水化物(穀物)については、成犬と同様で低いのがベストです。
また関節ケアのためにグルコサミンやコンドロイチンを配合しているドッグフードもあります。
時夫さん
これらの項目について、解説していきます!
ここにか書かれていませんが、無添加ももちろん重要です!
このたんぱく質が最も重要な項目です!
成犬と違って、消化機能の低下しているわんちゃんもいれば、成犬のまま健康体なわんちゃんもいます。
健康なわんちゃんには成犬と同様のたんぱく質が必要です。
時夫さん
一方で、過剰摂取はカラダへの負担になってしまいます。
【たんぱく質のポイント】
このたんぱく質はカラダを維持していくには欠かせないものです。
わんちゃんの健康状態にもよりますが、あまり摂取量を気にしすぎず、成犬時と比べて抑えないことをおすすめします。
摂取量も重要ですが、重要なのは動物性たんぱく質という”良質なたんぱく質”です!
時夫さん
健康状態に応じた、たんぱく質の摂取量については次で説明します!
このたんぱく質の摂取量については、正反対の意見がよく議論になります。
たんぱく質の摂取量が多すぎると、消化吸収する腎臓がたくさん働き、体の負担になるという説があるためです。
・【高たんぱくフード】シニアこそタンパク質を多く取る必要がある!
・【低たんぱくフード】シニアはタンパク質が少ない方が負担にならず良い!
かねちん
まさに矛盾していますね。
以前からシニア犬は腎臓が弱ってるから低タンパク質の食事が良いと言われていました。
しかし最近は、低たんぱく質のご飯も問題視され、腎臓に問題のない子や活発な子には高たんぱく食の方がいいと言われ始めています。
健康なシニアが低たんぱくのままですと、筋肉はもちろん、内臓も劣る可能性があります。
かねちん
確かにどちらかの意見は必ず目にしますよね!
時夫さん
この議論の本質は、健康状態によって摂取量が違うという、シンプルなものなんです!
健康状態に応じた摂取量目安は以下を参考にしてください。
なかには現在の健康状態が維持されているため、わざわざドッグフードを替えない飼い主さんもいます。
成犬時のドッグフード(①や②)をシニアになっても使い続け、たんぱく質の摂取量を変えていない飼い主さんもいます。
参考までに一つ事例を紹介します。
かねちん
脂質と聞くと、どうしても悪いイメージがあります。。。
しかし脂質もたんぱく質と同様で、重要なものです。
時夫さん
わんちゃんにとって脂質はたんぱく質より2倍以上、エネルギーとして働きます!
【脂質のポイント】
脂質が不足すると、皮膚が乾燥したり、毛艶が悪くなるなど、老化の症状が出てきます。
一般的な低脂質ドッグフードは脂質が10%以下となっています。
わんちゃんの運動量が低下してきたり、基礎代謝が低下してきた場合に飼い主さんが肥満防止のために10%を採用する傾向があります。
時夫さん
健康体なわんちゃんなら脂質13%、体型が気になるわんちゃんなら10%がおすすめです!
ドッグフード選び粒の硬さは非常に重要です。
歳をとるにつれて、アゴや歯茎が弱ってくるため、粒の大きさや柔らかさが重要になってきます。
これはドッグフードの粒が大きい場合も同様に、注意が必要です。
時夫さん
特にドライタイプのドッグフードは乾燥していて硬いです。
イメージとして、ドライフードの硬さは人間に置き換えれば”玉子ボウロ”か”薄いせんべい”程度の固さがあります。
かねちん
そんなに硬いとは!歯茎が弱いわんちゃんには厳しいかも。
時夫さん
特に高齢でドライフードが噛めない場合は、ウェットフードタイプがおすすめです。
しかしドライフードと違って栄養価が低いため、トッピングで補う必要があります。
もしくはドライタイプを水でふやかすことで、柔らかくすることも可能です。
ふやかす方法については、後ほど説明します。
時夫さん
ウェットフードとドライフードの詳細はこちらの記事をご覧ください!
シニア用フードには関節ケアのためにグルコサミンが含まれているものがあります。
かねちん
シニア向けドッグフードにはよく含まれていますよね!
時夫さん
私個人的には”お守り”程度の存在だと感じています。
「グルコサミン」や「コンドロイチン」の効果が出るのは、その成分のまま骨や関節、軟骨まで届いた場合のみです。
しかし食事にふりかけ、愛犬に食べさせた場合、実は消化吸収の段階で別の栄養素へ変換され、体内に吸収されていきます。
つまり本来の形では骨や関節、軟骨へ届かないのです。
時夫さん
このため、あくまでお守り程度と考えています。
ここで伝えたいのは、グルコサミンやコンドロイチンが効かないということではなく、含まれていなからと言って、そのドッグフードを切り捨てるべきではないということです!
最後に無添加であることも重要です。
原材料から含めて、完全な無添加というのは不可能に近いです。
なぜなら添加物の中には、ビタミン・ミネラルや天然の酸化防止剤など、健康な生活上必要で、決して害のない物質も含まれているからです。
だからこそ無添加については2つのポイントを理解しておく必要があります。
【無添加のポイント】
時夫さん
詳しくはこちらの記事をご覧ください!
時夫さん
沢山のドッグフード成分を調査しました!
【アカナ】
アカナでしたら、開封後は密閉して涼しい場所に保存し、4~6週間を目安に食べきる くらいの注意で大丈夫です。
アカナは栄養分が凝縮されているため、ふやかすのに時間がかかるため、15分以上ふやかしてから与えるのがおすすめです。
【FISH4DOGS】
多くのお肉にもアレルギー反応が出てしまい、悩んでいる飼い主さんからは絶大な人気があります!
【モグワン】
【カナガン】
グレインフリー&無添加、全犬種・オールステージ対応のドッグフードであるため、シニア犬にもおすすめできます!
【Supremo】
せっかくドッグフードを替えて食いつきがよくても、次第にドッグフードを食べてくれなくなってしまい、悩む飼い主さんも多くいます。
シニア犬がドッグフードを食べてくれなくなる原因として、ドッグフードの硬さが原因であることが多々あります。
よくある原因としては2タイプあります。
【シニア犬がドッグフードを食べない理由】
シニア犬になってもわがままになることはよくあるようです。
参考までにこの2タイプを経験した飼い主さんの体験談を紹介します。
愛犬(シニア犬)がドッグフード食べてくれませんでしが、お肉などを茹でて茹で汁ごとドライフードかけてあげたら食べてくれました!ふやけてて温かいほうがフードの匂いがして犬には食欲が出たんだと思います。
老犬がドライフードを食べにくくなり、ドッグフードの専門店の方と雑談しているときに、「シニアになったら、ドライフードをお湯でふやかしてあげた方が良いよ~」と言われました。そこで少量のささみをお湯で茹でで、それをぬるま湯まで冷まし、ドライフードが隠れるくらい注いであげたら食べてくれました!
私の犬もドッグフードを食べてくれませんでした。でもドックフード以外はあげないでいると、ドックフードを食べるようになりましたよ!! また、ドックフードを全部食べさせた後に、好物をあげると習慣がつき、 ドックフードをさらによく食べるようになりました。
かねちん
ふやかすと、そんなにいいんですか?
時夫さん
お湯でふやかすことで、色々な効果が期待できるんです!
ドライタイプのドッグフードは栄養価が高い反面、硬いというデメリットがあります。
そのために硬くてシニア犬が食べてくれないケースが多くあります。
この硬いというデメリットを解消するために、ふやかしてあげることが有効です!
時夫さん
ウェットフードに替える前に、まずはふやかしてみてください!
ドライフードタイプの方が栄養価が高いため、おすすめです!
かねちん
そもそもどのタイミングでシニア用に切り替えるべきなんですか?
時夫さん
わんちゃんの体格や食欲の変化に注目してください!
ドッグフードのパッケージに掲載されている年齢はあくまで目安です!
わんちゃん毎に個体差があります。
実際に多くの飼い主さんは、2つの項目に注目しています。
【わんちゃんの変化】
実際の体験談も紹介します。
うちが以前に飼っていた雑種犬は、ドッグフードをよく食べはするものの、日に日に痩せ衰えている状態でした。そこでドッグフードを年齢に見合ったものに替えたところ、肉付きがほどよい状態に戻った、という事がありました。どうやら、前のドッグフードでは、栄養を十分に吸収する事が出来ていなかったようです。
8歳のころ急にご飯を残すようになり、心配で病院にいったところシニア用のフードをすすめられました。それまで食べなかったのに、シニア用にしたら食べてくれました!
ドッグフードのパッケージに掲載されている切り替え年齢は、あくまで目安です。
時夫さん
わんちゃん毎に体格差もあるため、体格や食欲の変化に注目してください!
時夫さん
実は今の年齢では、ドッグフードをシニア用に替える必要がないかもしれません!
ここからはドッグフードに切替えた後の注意点について説明します。
かねちん
トッピングしてはダメなんですか?
時夫さん
卵・肉・魚に限っては、シニア犬のトッピングにおすすめしません!
ドッグフードは栄養価のバランスをとっています。
特にシニア用のドッグフードは、同じメーカーの成犬用よりたんぱく質量の割合が少ないです。
かねちん
なぜですか?
時夫さん
これはシニアは臓器が弱いので負担をかけないようにするためです。
それなのにトッピングでたんぱく質量を増やしてしまうのは本末転倒です。
特に卵・魚・肉類はたんぱく質量が多いので、トッピングするとシニア犬にありがちな腎臓が弱い場合は悪化させてしまいます。
またリンも多いので、フード基準で比率のバランスが決まっているリン:カルシウムのバランスが崩れます。
かねちん
野菜もNGですか?
時夫さん
野菜については、繊維質なので少量なら問題ありません。
例えば栄養価の高いシニア用フードに切替えたことで太ってきてしまい、ダイエットのために食事の量を減らすとします。
ドッグフードの量を減らしてしまうと、わんちゃんのお腹がへってしまうため、野菜などのトッピングをおすすめします。
規定量よりもやや少なく与えていたところ、やはり足りないのか、外に出すと軽石や落ち葉ときには硬い小石を食べてしまってました。でも茹でた野菜をトッピングして解消しました!
シニア犬用へのドッグフードの切替えは迷いが付き物です。
たんぱく質が良いか悪いか様々な議論がありますが、3つのポイントに注目すると良いでしょう。
たんぱく質も脂質も”低”にこだわりすぎてしまうと、わんちゃんの体力が落ちてしまう可能性もあるため、疾患等がある場合の除いては、あまり意識しないことをおススメします。
また粒の大きさや硬さも重要な指標です。
ドライタイプだけでなく、柔らかいウェットタイプへの切替えや、ドッグフードをふやかす方法もあります。
そしてドッグフードを切り替えるタイミングについては、わんちゃんの食欲や体格の変化が出てきたら切替のサインだと思ってください。
切替え目安の年齢に達したからと言って、無理に変える必要はありません!
みんなの日々の生活基盤を支えている、都市土木の仕事をしています。
サラリーマンをしながら株式投資や不動産等の資産形成の勉強もしています。
趣味は旅と自然とあんこで、あんこも大好きで、ファン歴は25年です!
世界で一番お気に入りの場所は長野で、過去に4年間生活し、現在でも年間10回は遊びに行っています。
約10年間、犬と一緒に暮らしていて、たくさんの飼い主さんと情報交換をしています!
最近は久しぶりにドッグランへ遊びに行って、思いっきり遊びました!
様々な角度からの情報を集約し、”これさえ見れば全て分かるし、調べる時間も省けて、時間を効率的に使える”ような記事を目指しています!
うちは13歳ですが、ずっと成犬用です。 同じシリーズのシニア用もありますが、食が細い犬なのでシニア用でカロリー下げる必要性を感じなかったためです。