ゆりこ
もうそろそろ、ドッグフードの大敵である湿気や気温が気になる時期ね。
かねちん
そうだね。近年の猛暑を考えると、ドッグフードの保存方法はきちんとしておかないと。
ゆりこ
うん。でも調べていくうちにどんどん分からなくなってきてしまって。
ゆりこ
冷蔵庫がおすすめ!と言う人と冷蔵庫はNG!と言う人もいて、どのに保存すべきなのか
袋を開けた、ドッグフードの保管方法どうしてますか?コブクロだったので、ジップロクに入れて、冷蔵庫に入れています。#シュナウザー #inu#dog#wanko
— ザクロMK (@momosukezakuro)April 15, 2013
ドッグフードの保管方法を考えるといつも頭が混乱してしまうんだ。ウチの犬が食べてるフードはどれもプラスチック(+アルミホイル)のパッケージのモノで、開封したら速攻密閉容器に移し替えて冷蔵庫に保存しているんだが、それでも食べきるまでに2週間はかかる。もっとちっさいのがあればいいのに。
— にのうらさとこ at homeヾ(○'∀'○)ノ (@ameayunon)August 2, 2015
かねちん
今回も知人でブリーダーの時夫さんにお話をお伺いしました!
ゆりこ
プライベートでも多頭飼い!すごいですね!
時夫さん
散歩がとにかく大変です!一日に4回もわんちゃんと散歩に行きますし、いじける子もいて。
ゆりこ
それは大変ですね。。
ゆりこ
時夫さんはいつもドッグフードの保存はどうしてますか。
時夫さん
常温ですね!うちは多頭飼いなので1回あたりの量が多く、新鮮なうちに全て消費できてます!
時夫さん
ただ一般家庭はそうはいかず、よく相談を受けますね。
ゆりこ
そんな時はどう対処したら良いのでしょうか。
時夫さん
ポイントは3つです。
このページの目次
どうして保存方法をそこまで気にする必要があるのか、何となく分かるかもしれませんが、再確認です。
かねちん
酸化した食べ物は体に悪そうですよね。
時夫さん
その通り!でも人と違って、わんちゃんは味覚や食感に敏感ではないんです。
また人の食べ物と違って、ドッグフードという乾燥した食べ物なので、酸化・劣化に気づきにくいです。
その結果、悪い物質がわんちゃんの体内に蓄積してしまうことがあります。
通常のドッグフードにはトウモロコシなどの穀物が含まれています。
しかし、わんちゃんはもともと肉食であるため、穀物が多く含まれると食いつきが悪くなってしまいます。
これを解決するために、ドッグフードの粒を動物性の油脂でコーティングしています。
かねちん
コーテイング自体は悪くなさそうですが。
時夫さん
この油脂が酸化してできる物質が、身体に良くないと言われています!
動物性油脂が酸化した物質(過酸化油脂)を摂取し続けると、身体も酸化してしまします。
この油脂が酸化した物質は、どんな影響をわんちゃんに及ぼすのでしょうか。
時夫さん
まずはすぐに身体に表れる影響と症状を紹介します。
わんちゃんの”便”が健康を測る最も有効な手段です!
軟便が続くのは、お腹の調子が悪い証拠です。
かねちん
もしも酸化した油脂を摂取し続けると、どうなっちゃうんですか?
時夫さん
分解の際に肝臓や腎臓に負担がかかってしまい、病気になりやすくなると言われています。
そうならないためにも、重要なのは”ドッグフードを酸化させない”ことです!
だからこそ、保存方法がとても重要なんです!
ドッグフードを保存するにあたっては、守るべきルールが3つあります。
おそらくドッグフードのパッケージに記載されていて、誰しもが知っている内容があると思います。
【保存方法の3ルール】
かねちん
1か月以内に食べきるなら、室内で常温保存しても大丈夫なんですか?
時夫さん
室内温度は高くなりがちですし、日光を遮断するのは困難です。
室内温度は冷暖房をつけたとしても、20±15℃ですので、温度管理が大変です。
この3つの条件を満たせているのが、よく言われる”冷凍庫”・”冷蔵庫”だったりします。
ちなみに「1か月以内で全ての食べきるのは無理!」という方向けに、対策方法も後に紹介します。
ドッグフードの保存場所は、ドッグフードの種類によっても少し違います。
一般的にはドライフードタイプですが、ウェットタイプとは保存の方法に違いがあります。
ドライフードとウェットフードの2つを簡単な表でまとめした。
ドライフードは水分量が少ないので長期間の保存が可能です。
ただし油脂の酸化を予防するためにも、開封後は1週間分毎に真空パックやジップロックに小分けし、冷凍させるのがおすすめです。
かねちん
冷蔵ではなくて、冷凍させるんですか?
時夫さん
真空パックで小分けできれば冷蔵でも良いですが、冷凍の方が痛みにくいです!
小分けせずに冷蔵させた際には、冷蔵庫から毎回取り出すため、ドッグフード粒表面が結露してしまいます。
これがカビなどの発生原因となることがあるので注意が必要です。
かねちん
じゃあ常温保存はどうですか?
時夫さん
除湿が難しいのと、どうしても気温が高くなってしまいがちです。
傷むスピードが速い分、いつもよりも早く消費しなくてはいけなくなってしまいます。
ウェットフードは水分量が多いため、日持ちがしません。
開封したらその日中に食べるか、2日に分けて残り分を冷蔵庫で保管する必要があります。
また密閉したフタがないと、冷蔵庫内で水分が蒸発してしまい、傷みが進んでしまいます。
かねちん
冷凍しても大丈夫ですか?
時夫さん
もちろん大丈夫ですが、翌日食べるため、解凍作業が面倒かもしれません。
一般的なウェットフードは缶詰商品が多いため、開封後は密閉できる容器を移すことをおすすめします。
パッケージ袋を丸ごと冷凍してしまうと、利用する度に解凍が必要となり、傷みが早くなってしまいます。
かねちん
じゃあ、どうすればいいんですか?
時夫さん
1週間分の量毎にを真空パックにして、冷凍するのがおすすめです。
冷凍したドッグフードを使いたいときは、冷凍庫から取り出して自然解凍することをおすすめします。
1週間分を一度に解凍することになりますが、新鮮な状態で冷凍されているので、1週間は常温もしくは冷蔵庫の保存で大丈夫です。
かねちん
電子レンジの解凍はダメなんですか?
時夫さん
電子レンジだと熱が加わって、傷みが早くなるのでおすすめできません。
冷蔵庫での保存において、最も気を付けなくてはいけないのが”結露”です。
その対策として必ず冷凍での方法と同様に、1週間分毎の量で真空パックに小分けして冷蔵庫に入れてください。
かねちん
商品パッケージをそのまま冷蔵しても大丈夫なんじゃないですか?
時夫さん
それはおすすめできません!
商品パッケージをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと、取り出すたびに外気と触れてしまい、結露が生じてしまいます。
ドドッグフードの粒が結露してしまうと、カビが発生する原因にもなりうるため注意が必要です。
ここまではドッグフードの保存方法についての基礎知識を説明してきました。
ここからは各家庭環境に応じた保存に関する疑問を解消していきます。
ドッグフードは開封後、1か月以内に使い切るのがベストです。
しかし小型犬の場合だと、一回当たりのご飯の量が少なくて、全て使い切るのが困難です。
それに加えて飼い主さんから人気あるドッグフードは2kgが最小単位となっていることがあります。
かねちん
そうなると1か月以内の全消費は難しいですよね。
時夫さん
そういう時は、先ほど紹介した冷凍方法が最適ですよ!
1週間分毎の真空パック数が多くなりますが、それを全て冷凍することができるので、鮮度を維持できます。
よく直射日光を避けて涼しい場所として、キッチンなどにある床下を利用する飼い主さんがいます。
冷凍保存がベストですが、開封後1か月以内に全消費できるなら問題はありません。
かねちん
じゃあ床下保存は大丈夫なんですね!
時夫さん
いえ!梅雨の時期などは湿気が溜まりやすいので要注意です!!
また気温についても注意が必要で、近年の日本は室内温度も高くなりがちです。
床下であっても高温になりがちなので、注意が必要です。
もちろん大丈夫です。
考え方は先ほど紹介した冷蔵庫と同じです。
かねちん
「野菜室」とか「チルド」は飼い主さんからよく聞きますよね!
時夫さん
そうですね!野菜室の方が密閉されてる分、外気が入りにくくておすすめですよ!
ドッグフードを保存する場所として床下の次に多いのが、戸棚の中です。
直射日光も当たらず、湿度も気にする必要がないので問題なさそうに思えます。
しかし日差しが直接、戸棚に当たってしまう場合は要注意です!
かねちん
高温になってしまうからですか?
時夫さん
その通りです。しかも長時間、熱が籠ってしまうため、傷みやすくなってしまいます。
最後に保存容器についての質問です。
真空パックでの保存がベストですが、密閉容器を利用している飼い主さんも多いです。
特にウェットフードタイプは容器の移し替えが必要なので、利用する飼い主さんが多いです。
かねちん
確かにドッグフードを継ぎ足していくと、洗うタイミングが無いですね。
時夫さん
常温保存や冷蔵庫でも菌が繁殖してしまうので、こまめに洗うことをおすすめします。
容器には知らずのうちに菌が付着してしまいます。
特にウェットフードは水分量が多いため要注意ですし、こまめに洗うことが必要です。
最後に飼い主さんがより安心してわんちゃんに提供できるご飯(ドッグフード)について説明します。
冒頭でも説明しましたが、保存方法にこだわるのには理由があります。
それはわんちゃんの食いつきを良くするためにコーティングされた、動物性油脂の酸化を防ぐためです。
時夫さん
わんちゃんは肉食なので、穀物(グレイン)が多いと食いつきが悪くなります。
かねちん
その辺りを気にせず、安心してご飯を提供するにはどうしたら良いですか?
コーティングが少ない、お肉の含有量が多くて高品質なドッグフードがおすすめです。
お肉の含有量が多いので、わんちゃんの食いつきも良くなった!という飼い主さんの声もよく聞きます。
お肉の含有量が多いドッグフードとしては、3つおすすめがあります。
【アカナ】
アカナでしたら、開封後は密閉して涼しい場所に保存し、4~6週間を目安に食べきる くらいの注意で大丈夫です。
【オリジン】
日本のユーザーが少ないこともあって安定供給されておらず、やや高価な価格となっています。
価格に見合う価値を飼いさんが見いださない限りはアカナで十分でしょう。
ちなみにオリジンにも天然由来の酸化防止剤が含まれています。
【カナガン】
実は、カナガンはイギリスでは子犬やシニア用などの各種種類があるが、日本のはアダルト向けのしかないので子犬に上げるのであれば、子犬用の他のドッグフードを与えた方がいいかもしれません。
床下保存、野菜室保存、冷凍保存、戸棚の保存など飼い主によって様々な保存方法があります。
その中でもドッグフードのベストな保存方法は冷凍保存です。
そしてドッグフードは開封後、1か月以内に全て使い切るのが原則です。
その際は真空パックなどに小分けしておき、必要な1週間分を取り出し、自然解凍するのがおすすめです。
そしてより安心してわんちゃんにドッグフードを与えたい場合は、動物性油脂などでコーティングされていない、お肉の含有量の多い商品がおすすめです!
みんなの日々の生活基盤を支えている、都市土木の仕事をしています。
サラリーマンをしながら株式投資や不動産等の資産形成の勉強もしています。
趣味は旅と自然とあんこで、あんこも大好きで、ファン歴は25年です!
世界で一番お気に入りの場所は長野で、過去に4年間生活し、現在でも年間10回は遊びに行っています。
約10年間、犬と一緒に暮らしていて、たくさんの飼い主さんと情報交換をしています!
最近は久しぶりにドッグランへ遊びに行って、思いっきり遊びました!
様々な角度からの情報を集約し、”これさえ見れば全て分かるし、調べる時間も省けて、時間を効率的に使える”ような記事を目指しています!
1年前から愛犬のコーギー(アイちゃん)を飼っている。夏に近づくにつてれ「湿度」や「気温」が高くなってきており、ドッグフードの「保存方法」について、飼い主歴が浅いゆえに心配になってきている。