マンガはいずれ縦読みになる!?|縦読みマンガを徹底解説

記事更新日: 2021/10/22

ライター: じょーじ

ある日、筆者のtwitterのタイムラインに、こんなツイートが飛び込んできました。

 

え、見開きのマンガっていずれ無くなるの・・・?

 

というか、マンガで「縦読み」ってどんなものなんだろう・・・?

調べてみると、「縦読みマンガ」とか「縦スクロールマンガ」などと呼ばれているそう。

海外では、この縦読みマンガが主流になりつつあるようです。

今回は、そんな縦読みマンガを解説してみます!

 

縦読みマンガとは

縦読みマンガ(または「縦スクロールマンガ」「縦スクマンガ」「Webtoon」という言い方も)とは、ページをめくるのではなく、縦にスクロールして読んでいくマンガのこと。

調べてみると、いくつかの大きな特徴があります。

スマホで読むのに最適化している

なぜ縦スクロールなのかというと、スマホで読むのに特化しているから

従来の紙のマンガをそのまま電子化すると絵や文字が小さくなってしまうため、スマホのような小さな画面では読みづらくなってしまいます。

 

これまでの電子コミックでは、いちいち画面を拡大しないと文字が見えないし、操作が面倒・・・

それに対して縦読みマンガでは、スマホの操作において馴染みのある縦スクロールだけで読み進められるよう、スマホで読むのに最適化してあります。

 

これなら縦スクロールだけで読み進められるから、操作も片手で楽に出来ていいね!

これまでの見開きのマンガとは一線を画した、新しいスタイルのマンガといえます。

ページという概念が無い

縦読みマンガの特徴は、単にページを縦に並べるだけではありません。縦にスクロールさせて読み進める制約上、そもそもページという概念が無いというのも大きな特徴です。

つまり、1つのコマに対して、既存のマンガでは考えられないくらいにコマを縦に長くすることで、これまでに無いスピード感や躍動感、ダイナミックな表現が可能となります。

 

ピンと来ない方向けに、縦読みマンガを

少しだけ体験できるページがあります。

           参照:https://sideranch.co.jp/vscroll/

 

縦スクロールだけで読み進めるので読みやすい

我々が一般に想像する既存のマンガは、ページにコマ割りがしてあり、順番に読み進める必要があります。

 

読み慣れてる人は何とも思わないかもしれないけど、

考えてみたらコマを読み進める順番って慣れが必要なのかも・・・

 

従来のマンガを読み慣れてない人からすると、縦読みマンガの方が

読みやすく感じるかも。

一方で従来のマンガに慣れている人達からすると、「マンガというよりは紙芝居みたいで読みにくい」といった声もあるようです。

縦スクロールマンガのユーザー数は伸びている

従来のマンガのほか、縦読みマンガも取り扱う電子コミックサービス「ピッコマ」では、近年ユーザー数や販売金額も右肩上がりとなっており、その勢いは縦読みマンガが支えているとのこと。

カカオジャパンによると、ユーザー数や販売金額も右肩上がりで、1日の閲覧者数は330万人超に。20年7月にはマンガアプリの月間販売金額が国内1位のLINEマンガを逆転した。その勢いを支えるのが、韓国で配信された中から厳選して輸入するウェブトゥーンだ。最大のヒット作『俺だけレベルアップな件』は、月間の販売金額が1億円を超える。掲載作品の中でウェブトゥーンが占める割合は1・26%(約400本)だが、取引額全体の35~40%を占めるという。

引用:47NEWS https://nordot.app/675679660253348961?c=39546741839462401

国内で縦読みマンガってそこまで知名度は高くないけど、

結構な勢いで伸びてるんですね!

また、縦読みマンガによって、普段マンガを読まない層にもアプローチ出来ているという声もあります。

さらにこの1年の増加率で見ると、10代男性が2倍以上に急増。ウェブトゥーンが、スマホで動画などを楽しむ、従来のマンガファンとは異なる層にリーチできているとする。「新しいユーザーに作品を届けたい作家にとって、ウェブトゥーンが間口を広げる役割を担っている。普段マンガは読まないがウェブトゥーンには興味を持つという人たちも多い」と杉山さん。

引用:47NEWS https://nordot.app/675679660253348961?c=39546741839462401

まだまだユーザー数の獲得に期待できそうな展開ですね!

縦読みマンガ ぶっちゃけどうよ?

やっぱり紙の本が良い!

 

 

 

紙の本が良い!という人は、本の手触り、質感、ページをめくるときのワクワク・ドキドキ感を大事にしているようです。

 

筆者も本好きのなので気持ちは分かります!

やっぱり紙の本は無くならないで欲しいですよね~

縦読みは縦読みで良いけど・・・

 

 

縦読みは縦読みで認めつつ、既存のマンガを縦スクロール化するのは罪悪感があるひたすら縦にスクロールして読んでいくのは疲れるという声も。

 

既存のマンガは見開き前提でコマ割りが考えられているので、それを崩すのは

作者の意図に反するんじゃないか・・・とか。

 

この辺は気にする人、気にしない人で分離しそうな感じがします。

縦読みは読みにくい!

 

 

縦読みマンガはスクロールすると目が回る情報量が少ないわりに話の展開に時間がかかる、といった声が挙がりました。

縦読みマンガまとめ

今回は縦読みマンガの概要、ユーザーからの声について調べてみました。

▼縦読みマンガ概要
  • スマホで読むのに特化したマンガ形式
  • ページという概念が無く(または薄い)、縦スクロールだけで読み進められる
  • 既存のマンガと比較すると読みやすくできている

ユーザーの声も総合してみると、本のマンガも残ってほしい実物の本の質感も好きなので無くならないで欲しいといった声も根強くありました。

また、既存のマンガと比較すると情報量が少ないわりに話の展開に時間がかかるとのことで、不満を漏らすユーザーも見受けられました。

総合すると、縦読みマンガが既存のマンガを駆逐する、というよりは新しいマンガの形式が一つ増えたというとらえ方が現実的ではないかと思います。

本好きの筆者からしても実物の本は無くならないで欲しいですし、上手く共存していけると良いですね。

この記事を書いたライター

じょーじ

茨城県出身。学生時代はビッグバンドジャズに没頭し、紆余曲折な時期を過ごす。

新卒で食品容器メーカーに就職し、現在開発職のお仕事をしています。

好きなものは音楽と街歩き。

読者にとって役に立つ情報を発信できたらと思います。

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