TOP > 暮らしを豊かにする情報 学びがあるって楽しい > 日本人が間違えやすい英語の発音は?正しい発音方法と発音学習法
ちさ
みなさんはbatとbut、light とrightを聞き分けたり発音したりできますか?
これらは英語では違う音です。
しかし日本語では同じ「バット」「ライト」ですよね。
なぜ日本人にはこの違いがわからないのでしょうか?
それは、日本語にない音だから知識がないんです。
中国人がコピーをコビーと言ってしまうのも、中国語には濁音・半濁音・清音という区別がないので知識がないんですよね。
逆に言えば、知識をつけてしまえば正しい発音ができるようになります。
今回は、日本語にない英語の発音の正しい発音方法を解説し、発音ができるようになるための方法も紹介していきます!
ちさ
英語の発音の知識をつけて、正しい英語の発音をできるようにしましょう!
このページの目次
日本人がよく間違えやすいと言われている英語の発音は、この4つです。
/r/ ・/l/
/h/ ・/f/
/b/ ・/v/
/s/ ・/ʃ/・/θ/
ちさ
発音記号だけではパッとしないですね。1つずつ見てみましょう!
◇right の /r/ ・・・巻き舌音と呼ばれています。舌の先を内側に巻いて上の歯茎に近づけ、「声」を摩擦して出す。ポイントは舌を巻くこと。(「ラ」ではなく「ゥラ」というイメージです。)
◇light の /l/・・・側面音と呼ばれています。舌の先を上の歯茎につけて舌の両横から「声」を出す。ポイントは両サイドから息を出すこと。
ちさ
ちなみに日本語の「ら」は弾き音と呼ばれていて、舌を一瞬で歯茎につけて離す音なので、/r/ とも/l/とも違う音になります。
/h/・・・お腹から「ハー」と「息」を出す 。ポイントは声は出さないで息だけ。唇は離す。
/f/・・・上の歯を下の唇に当てて、隙間から「息」を出す。
/b/ ・・・上下の唇を閉じ、勢いよく唇を開けてはじくように息と声を出す。
/v/・・・上の歯を下の唇に当てて、隙間から息と声を出す。
/s/ ・・・下の先を歯茎に近づけて、その隙間から「息」を出す。「サ」という時と同じ位置に舌がきます。
/ʃ/・・・唇を丸くして前に突き出し、「シュ」と音が聞こえるくらい息をたくさん吐く。ポイントは息を使う。
/θ/・・・歯の間に舌を挟んで、その隙間から息を出す。
ちさ
英語は日本語よりも息を使ったり、唇や歯を使って発音をするので、大袈裟にやってちょうどいいくらいです。
初めは難しいかもしれませんが、慣れると違いもわかってきますし、瞬時に発音ができるようになります!
bat [æ] ・・・「ア」と「エ」を同時に発音するイメージ。
唇を自然に開いた状態で舌の最も高い位置が舌先付近にくるようにし、舌と上あごの感覚を広めにとって発音する。
but [ə] ・・・リラックスして唇を自然に開いた状態で舌の最も高い位置が舌の真ん中にくるようにし、舌と上あごの感覚を中くらいにして短く「あ」と言う。ポイントはリラックスして、ボソッと声に出てしまった・やる気のない感じ。
ちさ
この [ə] の音は英語の中で一番頻出する母音なので覚えておくべきです!
アメリカやイギリスでは、移民してきた英語が話せない子どもたちにまずフォニックスという英語の正しい発音のルールを教えます。
フォニックスを学ぶことで英語の読み書きができるようになるからです。
これは英語の国の代表であるアメリカやイギリスが行っている教育法なので、英語を使えるようにするための正しい方法だと言えます。
つまり、英語を学ぶ土台は「英語の正しい発音のルールを覚えること」で出来上がります。
このように発音は英語の基本であるため、「使える英語を身につけるために日本人も発音から勉強すべきだ!」と私は考えています。
ちさ
英語の発音が正しくできることは、自信にも繋がります!
日本人は、発音がうまくできないことに引け目を感じて英語を話せない人が多いように感じますが、
正しい発音を身につけていれば堂々と英語を話せるようになるので、人とのコミュニケーションが取れるようになります!
英語の発音勉強のコツは、最初に発音のやり方に関する知識を得ることです!
ルールを知らずにたくさん英語をインプットして英語らしい発音を徐々に理解するよりも、早い段階で発音の知識を得て、違いを意識しながら聞いたり発音したりする方が上達します。
ポイントとしては、
この3つを知っておくことです!
※文中の音の変化は「音声変化」と言い、5パターンあります。
「連結」・・・let it go は「レットイットゴー」ではなく「レリゴー」となる
「同化」・・・meet youは「ミートユー」ではなく「ミーチュー」になる
「ら行化」・・・Saturday は「サタデー」ではなく「サラディ」になる
「脱落」・・・stop は「ストップ」ではなく「ストッ!」になる
「弱形」・・・機能語(at to of him some など)は短く/弱く発音する
外国人の不自然な発音は子供っぽい印象を与え、能力が低いと判断されてしまいます。そうするとコミュニケーションに支障をきたしてしまいます。
ここでは、自然な発音を身につけるための具体的な勉強法をお伝えします!
発音に関する本はたくさん出版されています。
私が特におすすめする本はこちら!
発音リスニング分野で20年近くNo1ヒットを続ける名著の内容更新最新版
とても有名な本で、発音の仕方が丁寧に説明されています。
私も今まで発音できなかった音を発音できるようになりました。
他には「フォニックス」と書かれている本がおすすめです。
フォニックスとは英語圏で生活する子どもたちが正しい発音を身に着けるために作られた、英語の読み書きのルールです。
フォニックスを勉強すると英語の読み書きができるようになります。
英語の発音を練習するためのアプリがあります!
ちさ
私が知っているものだと「ELSA Speak」「発音博士」「英語発音AtoZ」「Look Up: 外国語発音チェッカー & 辞書」です。
無料のものから有料版まであり、内容も自分の発音を分析してくれるもの、自分と手本の聴き比べができるもの、AIが発音を直してくれるものなど様々です。
気になったもので発音を練習してみることがおすすめです!
ちさ
英語の発音を確認する一番簡単な方法は、Siriに向かって英語を話して認識してくれるかをチェックすることです!
これも良かったら行ってみてください^^
聞いた音を瞬時に真似することで、音声の認知力が高まります。
シャドーイングは発音の練習にもいいですし、英語力がグッと上がるのでおすすめです!
詳しいやり方はこちらで説明しています。
今回は、日本人が間違えやすい英語の正しい発音方法と、発音勉強法をご紹介しました!
正しい発音を身につけると、英語の土台ができるので自分の英語に自信が尽きます。
また、外国人と対等な立場で話せるようになります。(発音が不自然だと幼稚な印象を与えてしまい、どうしても下に見られてしまうんです・・・)
発音はすぐに習得できるものではありませんが、毎日少しずつ練習していると、ある時大きな変化を感じることができます^^
英語の上達のために是非取り入れてみてください!
・高校時代にTOEICを325から660に伸ばす
・大学時代は中国語を始めHSK6級取得
・語学オタクで日々勉強法を研究中☆
→英語学習の論文を100記事ほど読んだり試したり。
・中高英語教師の資格を取りました。