新型コロナウイルスの影響で、テレワークが推奨される現代において、子供の学習スタイルにも変化が見られ始めています。
今日はオンライン学習ツールとして「スタディサプリ」は中学受験に活用できるのかを調査しました!
めっしー
今回は、小学3年の息子を持つナオさんにオンライン個別指導塾として有名な「スタディサプリ」に対する意見を聞いてきました!
リクルート社が運営するスタディサプリ。
月額定額料金で、受験用の講義が見放題というサービスです。
元々は、大学受験向けのサービスとして始まり、支持を得てきましたが、今では中学受験向けの講座もかなり充実しています。
中学受験は、長きにわたる戦いです。
中学受験対策塾は数多く存在し、合格実績を競っています。
小学校6年生から対策をしただけでは遅く、複数年計画で進めて行くことが求められます。
ゆえに、計画性が求められますが、長く通塾することは、受験生である本人に肉体的・精神的負担がかかるのみならず、費用面でも負担はとても大きいです。
ナオさん
スタディサプリのような動画コンテンツ教材をどのように利用していくかが中学受験に向けたカギとなります。
そこで今回は、スタディサプリの特徴、メリットデメリット、具体的な使い方など、多方面からサービスについて分析をしていきます。
何事にもメリット・デメリットがあります。
受験について言えば、個別指導塾が合う子、集団指導塾が合う子、併用が良い子。
ここで状況は全く異なります。
これをできる限り早い段階で見抜くこと。
これが中学受験攻略の1つのカギです。
スタディサプリは映像コンテンツです。
時間や場所を選ばずに取り組むことができるなどメリットも多いですが、自学自習が求められるなど、スケジュール管理などについては問題もあります。
そこでここでは、スタディサプリのメリットデメリットを分析していきます。
・時間と場所を選ばずに取り組める
・豊富なレベル設定
・繰り返しの学習が可能
・時間と場所を選ばずに取り組める
映像コンテンツの最大の魅力は、時間と場所を選ばずに取り組める点です。
塾通いとなると、まず移動コストがかかります。
電車で遠くの塾に通うということもあるでしょう。
また、個別塾か集団塾かによって若干事情は異なりますが、授業のはじめや終わりの時間は、基本的には選ぶことはできまいでしょう。
その点、スタディサプリは時間や場所の制限が皆無と言えます。
移動コストの削減が、勉強の効率を上げることも十分に考えられます。
仮に現在塾に通っており、移動コストが大きくなっている場合には、映像コンテンツの利用について考えることをおすすめします。
・豊富なレベル設定
中学受験は、基本的に算数国語理科社会4教科で合否が決まります。
基本的には算数と国語の主要2教科の勉強をしっかりと進め、いかに理科や社会の勉強に後々集中できる環境を作ることができるかが、合格可能性を上げるカギとなります。
とはいえ、個々で得意・不得意があることでしょう。
2教科を固めてから、理科・社会をというプラン通りに行かないことがほとんどです。
基礎固めが重要と言いますが、基礎が固まっていない状態で応用にあたることをいくら学習しても、できるようにはなりません。
難しいことを勉強するあまり、やる気がなくなってしまうこともあるでしょう。
こうした点を考慮した場合、スタディサプリには多様なレベルに応じた講義が収録されている点はプラスに働きます。
基礎レベルから応用に至るまで、各教科コンテンツが充実していますので、教科ごとの進捗、得意不得意に応じて効率よく取り組むことができます。
大手の塾であれば、細かくレベル分けをしている場合が多いですが、中小の塾の場合、複数のクラスが用意されていないことも多々あります。
算数の成績をベースにクラス分けをするなどとするところもあり、他教科につきレベルに合わない授業を受け続けるということにもなりかねません。
そうした非効率を回避するためにも、スタディサプリはおすすめです。
・繰り返しの学習が可能 映像
・音声コンテンツのメリットとして、繰り返しの学習が可能という点が挙げられます。
通塾をし講義を聞くという形式ですと、その授業が録画されていて、自宅などでの復習が可能という場合を除いては、その時間、その場所にいなければ講義を受けることができません。中学受験塾で、授業録画・配信を行なっているところはほぼありません。
体調不良なので通塾ができなかった場合や、先生が話していたことをもう一度聞きたいなどの場合に、もう一度聞くことができないことは非効率です。
その点で、スタディサプリでは繰り返し講義を聞くことができ、苦手なところやもう一度聞きたいところについて何度も確認をすることができます。
勉強は繰り返しが命です。
わかったつもりになっている、そんなこともあるでしょう。
繰り返し聞くことができるメリットはとても大きいです。
・ペースがつかみにくい
・切磋琢磨ができない
・適切なレベルを選ぶことができるか不明
・ペースがつかみにくい
デメリットとして、学習ペースがつかみにくいことが挙げられます。
もちろん、各講義で全体の回数は決まっていることから、基本となるペースは決まっていることになります。
もっとも、実際に通塾をするわけではないため、客観的にペースを管理してくれる人が存在しません。
時間や場所を選べるというメリットに対するデメリットとして、一定のペースで勉強をし続けることができないという恐れがあります。
とりわけ、中学受験の場合、受験生は小学生です。
高校生であれば、ある程度自分の将来を見据え大学受験に向けて勉強をするかもしれませんが、小学生の場合、中学受験をしなくとも、公立中学校には進学が可能です。
周りの友だちが遊んでいる中で、自学自習をすること、モチベーションを高く保ち続けることはほぼ不可能でしょう。
勉強は積み重ね、基礎から積み上げていく必要があります。
短距離走を繰り返すというよりも、長距離走と言えます。
ペースをいかに保つかが、スタディサプリを利用する際の注意点となります。
・切磋琢磨ができない ペースをつかむという点にも関連しますが、小学生ゆえに、周りのライバルたちと切磋琢磨する環境づくりが、受験勉強を続けるうえでは大切です。
「〇〇くんに勝ちたい」「〇〇さんに負けたくない」。
こうしたモチベーションが勉強意欲につながります。
こうした現象は中学受験生にはとてもよくあることであり、やる気が一気に上昇するということも少なくありません。
1人ではどうしてもダレてしまう、これは大人でも同じですが、競う環境を与えることは必要です。
もちろん、各個人で理解度や習熟度には差がありますので、いわゆる集団塾よりも個別塾のほうが向いているなど、向き不向きは存在します。 もっとも、受験は自分との戦いであると同時に、相対評価ゆえに他の受験生との戦いでもあります。 競わせて学力を向上させる。これを仕組化していることで集団塾はうまく行っている側面があります。
競うこと、これはスタディサプリでは難しいでしょう。
・適切なレベルを選ぶことができるか不明 映像コンテンツゆえに、さまざまな講義が設けられています。
選択できるものが多いほど悩む。
何か物を買う場合にも当てはまることではないでしょうか。
先述の通り、中学受験は、算数・国語・理科・社会の4教科で勝敗が決しますが、各教科の習熟度は、個々の受験生で異なります。
一般に、講座というと、基礎・標準・応用となりますが、適切なレベルの講座を選択することは想像以上に難しいです。
1つの教科のなかであっても、得意な分野、不得意な分野があるでしょう。 この点をより効率的に埋めていくためには、集団塾でも難しく、個別塾になるとは思いますが、適切なレベル設定・選択ができるとは限らないところは、スタディサプリのデメリットとして挙げられます。
スタディサプリには、レベルに応じて複数のコースが用意されています。
中学受験攻略には、小学校で習う内容では不十分です。
いわゆる受験に向けた勉強をしなければ、合格は難しいです。
基礎から積み上げることが必要ですが、いかに早く基礎を固めるか、基礎的な部分をいかに早く終わらせるかがカギとなります。
この点、スタディサプリでも基礎から積み上げることができますが、いわゆる基礎講座は学校の勉強にも登場するような基礎的な内容です。
言い換えると、基礎講座の内容は、受験基礎ではなく、学校で習う内容の基礎となります。
ゆえに、いわゆる受験に向けた勉強をすると考えると、この基礎講座で引っかかっている暇はありません。
基礎からの積み上げが大切とはいえ、早期に基礎講座を終わらせる必要があります。
そして、応用講座、中学受験の勉強を行なっていく必要があります。
先述の通り、世の中でいうレベル別、基礎・標準・応用は、母集団のレベルや置かれた状況で異なります。
受験勉強においては、それが受験における基礎なのか、受験における応用なのかについて把握する必要があります。
まとめると、スタディサプリを中学受験に利用する場合には、スタディサプリにおける応用講座に取り組む時間を十分に残すために、スタディサプリにおける基礎講座はすばやく終わらせることが必要です。
得意な教科、そうでない教科がありますが、4教科揃えて応用に入ることが理想です。
おすすめするスタディサプリの活用方法
スタディサプリの特徴をご紹介してきました。
では、どのようにスタディサプリを利用することが効果的なのか。
以下でご説明します。
・過去問演習につなげる最終チェックに
・分野別にピンポイントで利用
・過去問演習につなげる最終チェックに
中学受験攻略には、過去問演習が必要です。
同じ問題は出ないので過去問は必要がない。
そうした考え方もありますが、どのレベルまでの学力が求められているのか、どの教科で差がつくのかなど、過去問演習を通して学べることは多くあります。
中学受験においては、併願校も含め多くの学校を受験します。
一度過去問演習の段階に入ると、各教科の勉強、個別の勉強に戻ることは時間的に難しいでしょう。受験基礎力をつけて、自信を持った状態で過去問演習に臨みたいものです。
そこで、過去問演習に入る最終チェック、実力養成としてスタディサプリを利用することは価値があります。
集団塾・個別塾の利用などで、各単元を勉強しますが、網羅的に理解ができているかを確認するツールとして、繰り返し視聴ができるスタディサプリは利用価値が高いです。
たとえば、過去問演習に10月から入ることを想定して、スタディサプリにおける応用レベルまで仕上げる。
こうしたタイムスケジュールで進めて行くことがおすすめです。
・分野別にピンポイントで利用 過去問演習に向けたチェックではなく、ピンポイントで利用をすることもおすすめです。
基本的には塾の進度に任せて、授業で理解できなかったり、よく聞き取れなかったところについてピンポイントで利用をするという形となります。
スタディサプリの講座それ自体でも網羅的な勉強が可能ですが、月額料金の安さから考えても、部分的に利用をすることもデメリットはありません。
仮に授業でわからなくとも、スタディサプリで繰り返し聞くことができるという安心感がプラスに働けば、塾の授業とスタディサプリでの反復、スタディサプリ自体での反復と、苦手な分野でも何度も繰り返して勉強をすることができますので、苦手克服は近いでしょう。
特に算数は、苦手なところが出やすい教科ですので、ピンポイントでの苦手克服のためのスタディサプリ利用はとても意味があります。
スタディサプリではどのような講師に習うことができるのでしょうか。
中学受験は教える側にも専門性が要求されます。
小学校レベルの算数・国語・理科・社会ができているだけでは足りず、受験対応ができる講師である必要があります。 また、中学受験は高校受験・大学受験と比べて、より若年層である小学生を教えるがゆえに、わかりやすさが何よりも大切です。
その点、スタディサプリには中学受験を専門に長く活躍をしている実績のある講師が揃っています。
長年の経験に裏付けされた教え方は、非常に評判が高いです。
各教科過不足なくスペシャリストの講師が揃っていますので、通塾する場合に比べて講師の質が劣るということはありません。
とはいえ、好き嫌い、相性はありますので、対面ではなく映像コンテンツとはいえ、勉強が継続できる、やる気を高めてくれるような講師の授業を視聴することをおすすめします。
小学3年生の息子がいるキャリアウーマン
中学受験の名門とよばれる塾に息子を通わせて5ヶ月が経過。
ハイレベルな授業に、のんびりした性格の息子は早くも脱落しかけているのが最近の悩み。
オンライン個別指導塾にも関心が高い。