ちく
りゅうさん、今度の人事異動で東京に異動することになりました。お世話になりました。
りゅうさん
おう。もう引越しの段取りは済んだんか?
ちく
まだ何もできていません(笑)。りゅうさん、僕できるだけ安く引越ししたいんですけど、何かアドバイスもらえたりしません?
りゅうさん
しょうがないな、みっちりと教えたるわ。
ども、ロハリブのちくです。
どうせ同じ場所に引越しするなら、引越し料金は安い方が絶対にいいですよね?
今回は、引越し料金を安くする方法を過去7回の引越しを経験した転勤族りゅうさん(先輩兼自称引越し専門家?)に聞いたお話をご紹介したいと思います。
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引越し料金は行う時期によって全く異なります。
※あくまでも相場料金です。
おおまかには通常期(2月~5月)と繁忙期(3月~4月)と分けることができ、単身者の引越し料金の相場は上の表のようになります。
やはり新年度の始まりなどで引越し希望者が最も集中する3月~4月は引越し料金が高いですね。
通常期に比べ、なんと約1万円も高い!!
また、個々を細分化すると、年度末である3月が1年で最も料金が高く、生活が慣れたころであろう6月~7月が通常期の中でも安いです。
ちく
マジすか!僕4月中に引越ししないといけないんですけど...
月の中でも中旬に引越しするのがおススメです。
理由としては、賃貸物件において家賃は月末締めが一般的で、基本下旬が1番引越し希望者の割合が多いからです。
下旬と中旬で同様の内容の引越しを行う場合、高い場合5,000円ほど差が生まれます。
ちく
そうなんですね。中旬までに準備間に合うかな...
りゅうさん
もし下旬に引越しするにしても、週中に予定した方が安いよ。あと不吉かもしれないけど、仏滅も引越し料金が安いみたいよ。
引越し作業を開始する時間によっても料金が変わります。
一般的には、午前便・午後便・フリー便の3つに分かれます。
フリー便とは、業者におまかせするため作業開始時間が何時になるかわからない便を指します。
基本は前日に業者から開始時間の連絡があり、当日も到着前に連絡はあります。
デメリットとしては、何時に来るかわからないので、かなり遅い時間から作業がスタートする事もあります。(最近では、引越し終了が20時を過ぎることはないように配慮してくれるところが多いです。)
しかし、この3つの中で一番安い料金になるのがフリー便です。
午前便と比較すると、平均して1万円ぐらいは安くなります!!(午後便とフリー便とを比較してもフリー便の方が安いです。)
まあその分午前便だとお昼過ぎには引越しが完了するため、荷解きや片付けもその日の内にできるというメリットはありますが...
ちく
なるほど。じゃあフリー便ですね。でももし夜に開始になった場合、ご近所に迷惑をかけるかもしれないですね...
りゅうさん
もしそうなれば、挨拶もかねて前もって事情を伝えておいた方がいいね。
引越しにおいて最大の要素ともいえる荷物の量を減らすことで、引越し料金を大幅に下げることができます。
なぜなら荷物が減ることで、トラックも小規模で済みますし、人件費もカットできるからです。
さらに言えば、見積もり前に荷物を処分してしまうことが理想です。
見積もりして契約をした後で減っても、それ以上に料金を下げてもらうことは難しいからです。
また、リサイクルショップに不用品を持っていくと値段がつくことがあるので、そのお金を引越し費用に充てるとよいでしょう。
リサイクルショップでは以下の品目が買取の対象になります。
最近では、近所に店舗がなくても宅配買取や出張買取といったサービスを行っているリサイクルショップもあります。
以下は宅配買取や出張買取を行っているおススメのリサイクルショップです。
ちく
リサイクルショップで売れなかったものは自分で処分するしかないですよね?
りゅうさん
フリマアプリやネットオークションを使ってもいいかもしれないね。1つずつ出品するのは面倒だけど。
りゅうさん
イチオシなのは、トレジャーファクトリーのトレファク引越しかな。引越し・買取・買取不可品の処分が同時にできるからね。
引用元:https://www.tfhikkoshi.com/
多くの引越し業者(特に大手)は、ダンボールを無料でプレゼントしています。
また、荷造りの際にダンボールが足りなくなっても、業者に連絡すれば無料で対応してくれることが多いです。
しかし、中には引越し料金を安くするために梱包資材などの無料サービスがない業者も存在します。
そういった場合には、お近くのドラッグストアや家電量販店などから無料で調達しましょう。(もらえない場合もあります。)
ちく
僕は某家電量販に行って、「段ボール余ってたら下さい。」って店員さんに言ったら5枚ほどもらえました。(大きさはそれぞれ違いますが...)
単身専用パックとは、通常のトラックを貸し切って荷物を運搬する引越し方法ではなく、決められた大きさのコンテナボックスに荷物を積み込み、他の依頼者の荷物と混載して運ぶサービスです。
荷物を混載することで、人件費、ガソリン代や高速料金などが依頼者の中で割り勘となるため通常の引越し料金より安く提供できる仕組みです。
単身専用パックを扱っている引越し業者は限られており、以下の業者が取り扱っています
・クロネコヤマト
引用元:http://www.008008.jp/moving/single/
単身引っ越しサービス(右側)は、冷蔵庫など1人暮らしに必要な家財道具を一通り運べるサイズです。
単身引っ越しサービスmini(左)は、基本的にはダンボール箱を中心とした引越し向けです。
・日通
引用元:https://www.nittsu.co.jp/hikkoshi/moving-s/tanshinpack-s-l/
単身パックSは、奥行きこそありませんが、高さはあるので、冷蔵庫も積むことができます。
単身パックLは、クロネコヤマトの単身引っ越しサービスと同じぐらいの大きさで、1人暮らしに必要な家財道具を一通り運ぶことができます。
・鳩のマーク
引用元:http://www.hato.or.jp/service/single/default.html
小鳩パックは遠距離輸送(片道200kmを超えるお引越し)プランです。
なので、大阪~東京など遠距離の引越の際のみ使用できます。
小鳩プチトラパックは同一県内までの近距離輸送プランです。
両パックは、日通の単身パックLやクロネコヤマトの単身引っ越しサービスに比べ少し奥行きはありませんが、冷蔵庫など一通りの家財は運ぶことができます。
帰り便とは、引越しを終えて帰るだけとなったトラックに荷物を載せて運搬するプランです。
このプランは、利用者にとっては安価でお引越しができますし、引越し業者にとっても、空のトラックを走らせることがないので、お互いにメリットがあります。
割引価格としては、通常プランの半額ほどという破格の料金で引越しをすることが可能となるケースもあります。
しかし、自分の引越しが空のトラックの帰り道と同じでなければならないため、特に大手ではほとんどの場合この帰り便を取り扱っていません。
また、自分の都合で日程を組めることがほとんどなく、ある程度日程に余裕のある引越し向けといえるでしょう。
なので、帰り便は基本無いものと考えた上で、引越し料金一括見積もりサイトで探すことをおススメします。
引越し料金を下げるためには、自分の引越し内容から導き出される料金の適正価格を知る必要があります。
そのためにはまず複数の引越し業者から見積もりを取りましょう!
なぜなら、引越しの見積もり料金は、引越しの方法や用意しているサービスの内容が異なるため引っ越し業者によって金額に差がでるからです。
また、自分が引越ししたい日に対応可能な業者を見つけるためにも必要な作業です。
とはいえ、1社ずつ見積もり依頼をするのは大変なので、一括見積サイトを利用するのがおススメです。
・引越し屋
ここで注意してほしいのが、ここで得た見積もり金額が自分の引越し金額の最安値ではないということです。
引越し業者は値引き交渉されることも想定した上で、はじめは高めの料金を提示してくることが多いです。
故にせっかく集めた見積もり書ですが、それは高く料金設定された見積書である可能性があります。
なので、例え一括見積もりを利用した場合でも、値引き交渉は行いましょう。
また、見積もり依頼時期が早い方がいいです。
なぜなら、予約が埋まっていないので料金もより安くなりやすいですし、サービスも良くなる可能性があるからです。
可能であるならば、引越し先の大家さんや不動産屋の担当の方に引越し業者を紹介してもらうとよいでしょう。
そうすることによって、引越し料金が自分自身で契約する場合よりも安く、サービスも良くなることがあります。
なぜなら引越し業者は大家さんや不動産屋に仕事を紹介してもらう立場にあり、良好な関係を保つためにも紹介してもらった引越し案件の料金は安くする傾向にあるからです。
だからといって紹介してもらった引越し業者が1番安いというわけではないので、必ず他の業者の見積もりも取るようにしましょう。
引越し見積もり書の内容を100%信用してはいけません。
引越し業者各社は顧客に満足してもらうために様々なオプションを用意しています。
中には、良かれと思ってですが、見積もり内容に既にオプションがついていることもあります。
エアコンの着脱などの専門技術が必要なものはともかく、荷造り・荷解きやハウスクリーニングなど自分でも可能なオプションは外したほうが安くなります。
ある程度業者が絞れたら、訪問見積もりをしてもらいましょう。
理由としては、電話やメールのみの交渉の場合、荷物が積みきれない可能性をなくすために必要以上に大きいトラック(料金が高くなる)を割り当てられる可能性があるからです。
また、訪問見積もりは引越し料金を下げるチャンスの場でもあります。
業者側も値引き交渉をされることは織り込み済みなので、時期にもよりますがほとんどの場合引越し料金を下げることができます。
値下げ目標としては、提示された金額の20%を目指してください。(もちろんそれ以上安くしてもらえることもあります。)
アドバイス1. 訪問見積もりしてもらう業者の順番を決めよう!
まず、手持ちの業者から3社訪問見積もりしてもらう業者を選択します。
3社の理由としては、他社との十分な比較ができるかつ半日ほどで訪問見積もりが全社終わるからです。
次に順番ですが、見積もり金額やサービス内容、また電話でのやり取りからから感じた担当者の人柄などから考慮して、引越しを任せたいと思った業者から順に最後から並べてください。
これは、本命の入学試験を受ける前に滑り止めの入学試験を受ける感覚に似ています。
アドバイス2. 2社目までは即決の話がきても乗らない!
担当者に「今契約してくれれば、さらに値下げしますよ」と言われることがあります。
しかし、実際にはその場で即決せず、そのあとで交渉をした方が安くできる可能性が高いです。
なので、ここは押し切られないようにしっかり断りましょう。
「他に数社同様に見積もりしてもらってから業者を決めようと思います。」と見積もりだけもらってください。
アドバイス3. 他社の見積もり金額を使って値引き交渉しよう!
担当者に見積もりを出してもらった後に値引き交渉を始めるわけですが、見積もりを出してもらう前に担当者にプレッシャーを与えましょう。
具体的には、先ほどの「他に数同様に見積もりしてもらってから業者を決めようと思います。」とか「御社で3社目なんですよね」とかです。
要するに、担当者には自分の他にライバルがいることを意識させることが重要です。
引越し業者の担当者は時期にも依りますが、自分に課されたノルマを達成するために金額よりも件数を重視する傾向にあります。(繁忙期は除く)
なので、他社に取られないためにも、担当者は最初から勝負の見積もりを出さざるを得ないというわけです。
次に、見積もりが出た後ですが、他社の名前を出し、担当者が出した金額よりも安い金額を担当者に伝えましょう。
実際に他社の見積もりの方が安ければ担当者に見せてもいいですし、そうでなくても見積もり書を見せる義務はないので安心して下さい。
また、3社目であれば前もって即決してもいい金額を決めておくといいかもしれません。
そうすれば、「○○円」であれば即決しますといったような交渉ができます。
後何より大事なのは自信を持って交渉することです。
担当者になめられるとなかなか値引きしてもらえなくなりますので、特に3社目はその前の2社の経験を活かして交渉に臨みましょう。
アドバイス4. 契約前に最後の一押しをしよう!
業者を決まったらそこの担当に最後契約確定の電話を入れることになると思います。
その電話の際に、「御社とは別にもう1社同じ金額の提示がありましたが、○○さんの対応が良かったので御社にお願いしようと考えています。もう少し安くなれば今即決します。」と言ってみましょう。
これを言うだけで見積もり金額からさらに安くなる可能性があります。
また引越し料金は下がらなくても、無料でオプションを付けてもらえることもあるので、そこで断られても、「何かオプション付けてもらえたりしないですか。」と1つ食い下がってみましょう。
りゅうさん
どうだった?全部はできないかもしれないけど、やればやるだけ安くなるからできるだけ多くの方法を試してみてね。
ちく
めちゃめちゃ参考になりました。できるだけ実践して激安の引越しを実現します。ありがとうございました。
この記事をご覧のみなさんも是非参考にしてみてくださいね!
食品メーカーの開発者兼フードアナリスト。
東京に染まってしまった関西人(笑)
幣サイトの運営を行う傍ら飲食店の覆面調査や記事執筆等を行い、食に関する情報を発信している。
また、食以外の分野も興味のあるものは自分で試したり、詳しい人に聞いたりして徹底的に調べる特性を持つ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。